レポート&コラム

地域経営のためのデザインプラットフォーム

Ohtoh-感性工学会-20110903.009このコラムは、2011年9月に開催された「第13回日本感性工学会大会」での口頭発表メモとスライドを元に再構成したものです。
セッションのテーマ「ソーシャルデザインシンキングとMOD」の1パートとして、地域経営という切り口からMOD(Management of Design)の可能性を「地域におけるデザインプラットフォーム」というキーワードで検討したものです。
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商品開発は「ユーザーの経験全体」を取り扱う

user_exp「商品価値」という言葉をよく耳にします。しかし、価値というものは、商品そのものに属して存在しているのではありません。同じ商品でも、Aさんにとっての価値とBさんにとっての価値は同一ではありません。価値は評価する主体の側の心の中に立ち現れるものだからです。
さらに、ユーザーにとっての価値は、商品やサービスの発見、比較、試用から購入、使用、廃棄に至るまでのすべての顧客経験全体についての評価だということです。つまり、商品開発という工程で取り扱う設計要素が、格段に複雑で多様になってきたと考える必要があるのです。(2015/05/21 掲載)▶全文を読む

ユーザー・ゴール志向型のアプローチ

user_goal生活者ニーズを抽出する段階では、ユーザーの生活行動や行為を詳細に観察・分析し、ユーザーのゴールを明らかにして「ユーザー要求仕様」を明確化します。しかし多くの商品開発プロジェクトでは、この段階を技術志向・製品指向のバイアスがかかったままで通過してしまう傾向が見られます。
顧客の欲求や要求が潜在化している状況では、アンケートやヒアリンからはユーザーの真のゴールを読み取ることは出来ません。答えはユーザーの生活の中にあるのは間違いないのですが、ユーザー自身がそれを言語化できないからです。そのため、ユーザーの生活活動の観察を通じて潜在しているユーザーのゴールを読み解いていく、ユーザー観察が重要な鍵となります。顧客がそのゴール(目的や目標)を達成できるような商品やサービスを完成して提供できれば、顧客は喜んでその購買力と交換してくれることでしょう。これを「ユーザー・ゴール志向型のアプローチ」と呼びます。(2011/04/27 掲載)▶全文を読む

ユニバーサル・デザインの達成度評価

tclock_bユニバーサル・デザインの達成度を評価するには、その商品が利用される日常生活活動において、誰が(どのようなコンディションの人が)どの程度排除された状態であるのかが明らかにされなければなりません。その上で、新しい商品、あるいは改良された商品が、その時点で排除された状況にあったユーザーの中で、具体的にどのようなコンディションの人のアクセシビリティを拡大できたのか、ユーザビリティの向上に貢献できたのか、また魅力性を向上できたのか、という視点で評価する必要があります。(2011/01/25 掲載)▶全文を読む

商品・サービスの購入プロセスモデルと評価関門

column-02顧客が商品の購入を決断するまでには、様々な心理段階とハードルがあります。
購入プロセスモデルは、顧客が自社商品の存在を知るところから、購入を決断して使用し愛着や共感を持つまでの顧客の経験を、顧客の目線で顧客が体験する順にもれなく追っていく手法です。その購入プロセスモデルに沿って、顧客が途中で離脱しないように、様々な策を講じて顧客に自社商品を選択し、購入してもらえるようにします。(2011/01/23 掲載)▶全文を読む

経験価値の評価構造

column-01経験価値の評価構造は、B.H.シュミットの「戦略的経験価値モジュール」の考え方を元にしています。
「エクスペリエンス」を戦略的に使用可能なように分類した考え方で、顧客に対してどのような経験環境を提供するのかを検討する上で、非常に有用なフレームワークとなります。(2011/01/23 掲載)▶全文を読む

観察から始める生活者起点の商品開発

report_20130501これから商品開発を始めようとする企業にとって、顧客の事実は会社や工場の社屋の中には存在しません。顧客が本当に存在するのかどうか、まだ商品が具体的な姿を現し始める前に、多様な生活者の中から、顧客を発見するところから商品開発の活動はスタートします。
生活者の行動や感情を捉えることによって、生活者自身も自覚していない問題や欲求、願望を発見し、本質的なゴールを探りだすことが、商品開発の第一歩です。生活者を観察し顧客を発見するプロセスについて、一緒に考えてみたいと思います。
※このレポートは、2013年3月21日に開催された、公益財団法人岐阜県産業経済振興センター主催のデザインセミナーのために準備したスピーチ原稿を元に再編集したものです。
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