開発テーマを決めるプロセスにこそ「デザイン思考」が必要なのに

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最近、いくつかの自治体のデザイン支援事業のプランを見せていただいた。どうも30年以上前と相変わらず、後戻りのできない段階に入ってからのスタイリング(意匠調整)をデザイン支援と位置づけているものばかりのようだ。
当然、スタイリング・デザインは重要だ。しかしそれは、その開発テーマが顧客を創出できるのか、顧客の隠れた課題を解決できるのかという問いをクリア出来ている場合、あるいはドミナント・デザインが確立している場合のリニューアルに限ってのことだ。
我々のところに持ち込まれるデザイン相談でも、開発テーマの前提からやり直しましょうというプロジェクトがたくさんある。つまり、そもそもの要件定義や仕様書が間違っているのだ。
本来、開発テーマの策定過程は、
「誰を顧客とすべきか」
「その顧客が求める価値とは何か」
「その課題に取り組む社会的意義は何か」
「他社ではなく自社が取り組むべき理由は何か」
を試行錯誤しながらコンセプトを構築していく作業であるはずだ。そのプロセスにはデザイン思考が不可欠なのであり、この工程こそが本来のデザイン活動なのだ。したがって、この段階を支援するのが本当のデザイン支援であるはずだ。
かつてイノベーターだったはずの日本のメーカーに画期的な商品開発ができなくなった事実をよ〜く考えて欲しい。
相談相手を間違えていませんか?

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